「郡上・地名を考える会」の発足総会は1989年9月23日、備前屋で開かれ、およそ50名の熱心な会員が集まりました。

この総会には日本地名研究所所長で民俗学の第一人者故谷川健一先生も参加され、「郡上・地名を考える会」は日本地名研究所郡上支部として活動することになりました。この発足総会で谷川先生は「郡上という土地はまだ研究する余地がある。歴史的にも文化的にも、また民俗学的にもたいへん興味が持てる所だ」と挨拶されました。

その翌年9月1日には全国地名研究者大会郡上大会が郡上八幡文化センターで開催されました。その後各地持ち回りの「地名探訪会」は好評で郡上隈なく巡検することが出来たし、明方村の村名改変、郡上市合併時にはそれなりの活動を果たしてきました。発足15周年、25周年、30周年の記念事業も実施して参りました。

そして発足当時より最も重要な活動目標に掲げてきた「小字地名の研究」も郡上市4000余の小字データの投入もほぼ完了して、今後の研究の基礎を築けたと思っています。今後は小字地名データから小字地図へリンクする作業を実施する予定です。